【延動ドック②】健康診断は受けるのに、なぜ「身体の動き」は検査しないのか?100歳まで自分の足で歩くための「大人の身体測定」
こんにちは!
千葉県市川市・本八幡駅前の整体院 彩(IRODORI)/リハビリジム彩理学療法士の臼井です。
当院では、「100歳まで自分の足で歩く」「延命より延動」「寝たきりになる期間をできる限り短くする」という理念のもと、理学療法士による姿勢・動作分析と運動療法を通じて、いつまでも自立して動ける身体づくりをサポートしています。
今回の「延動ドック」第2回では、私たちが日頃から感じている、ある大きな疑問についてお話しします。
「健康診断は毎年受けるのに、なぜ身体の動きは定期的に検査しないのでしょうか?」
血圧、血糖値、コレステロール、肝機能、腎機能。
健康診断では、さまざまな数値を確認します。
しかし、皆さんが毎日使っている「身体の動き」についてはどうでしょうか?
– 股関節は十分に動いていますか?
– 背骨は滑らかに動いていますか?
– 左右の脚をバランスよく使えていますか?
– 片脚で安定して立てますか?
– 歩くときに身体の一部分へ負担が集中していませんか?
– 立ち上がるとき、どの筋肉を使っていますか?
こうした身体の機能について、定期的に確認している方は、決して多くないのではないでしょうか。
実は、病気が見つからないことと、身体が十分に動けることは、必ずしも同じではありません。
だからこそ、整体院 彩では、新しい身体の健康習慣として「延動ドック」を提案しています。
1.健康診断で「異常なし」でも、身体の動きに問題があることは珍しくありません
皆さんは、年に1回、健康診断や人間ドックを受けていますか?
健康診断は、病気の早期発見や健康状態の把握に欠かせない大切なものです。
しかし、一般的な健康診断では、歩行能力や関節の可動域、筋肉の働き、姿勢のコントロールなどを詳しく評価する機会は限られています。
例えば、次のような経験はありませんか?
「検査では異常なしと言われたのに、腰が痛い」
「年齢のせいと言われたけれど、階段がつらい」
「血液検査は正常なのに、以前より歩く速度が遅くなった」
「大きな病気はないのに、身体が硬くなってきた」
「昔は簡単にできた片脚立ちが、今では難しい」
これらの変化には、筋力低下、関節の可動域制限、バランス能力の低下、運動習慣、身体の使い方など、さまざまな要因が関係している可能性があります。
もちろん、痛みや動きにくさの背景には、神経や血管の病気、炎症など、医学的な評価が必要な状態が隠れていることもあります。
重要なのは、一般的な健康診断で異常が見つからなくても、身体の運動機能について別の視点から評価する価値があるということです。
健康診断と身体の動作評価。
どちらか一方ではなく、両方を大切にすることが、これからの健康づくりには必要だと考えています。
2.なぜ身体の動きは、気づかないうちに変わってしまうのか?
私たちの身体には、非常に優れた適応能力があります。
例えば、右の股関節が硬くなった場合を考えてみましょう。
本来、歩行や立ち上がりでは、股関節、骨盤、背骨、膝、足首などが協調して動いています。
ところが、右の股関節が十分に動かなくなると、身体はその不足を補うために、骨盤や腰などの動きを変化させることがあります。
これを「代償動作」と呼びます。
代償動作そのものが必ず悪いわけではありません。身体が状況に適応するための自然な反応でもあります。
しかし、一部の関節や筋肉に負担が偏り続けると、痛みや疲労、動作効率の低下に関係する場合があります。
例えば、
股関節が十分に伸びない
↓
歩くときに腰を反らして補う
↓
腰周囲への負担が増える可能性がある
↓
長時間歩くと腰が疲れやすくなる
ということも考えられます。
ただし、腰痛の原因は一つではなく、こうした動きだけで痛みの原因を断定することはできません。
だからこそ、痛い場所だけを見るのではなく、身体全体の動きを確認することが大切なのです。
身体は一つの関節だけで動いているわけではありません
歩くという動作を考えてみてください。
歩行には、足指、足首、膝、股関節、骨盤、背骨、肩甲骨、腕の動きなど、多くの要素が関係しています。
さらに、筋力だけでなく、感覚機能、バランス能力、神経系の働きも必要です。
つまり、歩行は全身の協調運動なのです。
そのため、歩く力を維持するには、単に脚の筋肉を鍛えるだけでは不十分な場合があります。
身体全体がどのように連動しているかを確認し、その人に必要な運動を選ぶことが重要です。
3.車には車検がある。では、あなたの身体には?
少し身近な例で考えてみましょう。
車には定期的な車検があります。
エンジンだけでなく、ブレーキ、タイヤ、ハンドル、足回りなど、さまざまな部分を点検します。
なぜでしょうか?
それは、安全に走り続けるためです。
どれだけエンジンの調子が良くても、タイヤやブレーキに問題があれば、安全な走行はできません。
人間の身体も似ています。
血液検査や内臓の検査が正常でも、股関節が十分に動かなかったり、バランス能力が低下していたりすれば、日常生活に支障が出る可能性があります。
では、身体の動きを定期的に点検しているでしょうか?
「腰が痛くなってから病院へ行く」
「膝が痛くなってから運動を始める」
「転倒してから筋力低下に気づく」
もちろん、症状が出たときの適切な医療機関への受診は重要です。
しかし、それと同時に、困る前から身体の状態を知り、できることを続けていくという予防の視点も必要ではないでしょうか。
私たちは、身体の動きを確認することが、健康診断と同じように当たり前になる社会を目指しています。
4.延動ドックとは?100歳まで歩くための「大人の身体測定」
整体院 彩が提案する「延動ドック」とは、身体の動く力を確認し、将来に向けて必要な運動や生活習慣を考えるための取り組みです。
一般的な健康診断の代わりになるものではありません。
医療機関で行う診断や検査とは役割が異なります。
延動ドックでは、理学療法士の視点から、姿勢・関節・筋力・バランス・歩行などを総合的に評価します。
① 姿勢のチェック
立っているときの姿勢を確認します。
– 頭が前に出ていないか
– 背中が丸くなっていないか
– 骨盤の傾きに特徴がないか
– 左右の体重のかけ方に違いがないか
姿勢は、見た目だけで判断するものではありません。
大切なのは、その姿勢から無理なく身体を動かせるかどうかです。
② 関節の可動域チェック
股関節、膝、足首、肩、背骨などの動きを確認します。
特に当院が重視しているのが、股関節の働きです。
股関節は、立ち上がる、歩く、階段を上る、しゃがむといった日常動作で重要な役割を果たします。
股関節が十分に働いているかを確認することは、身体全体の動きを理解するうえで大切です。
③ 筋力と身体の連動性チェック
筋肉は、単に強ければよいわけではありません。
必要なタイミングで、必要な筋肉が適切に働くことが大切です。
例えば、立ち上がるときに股関節をうまく使えているか、体幹が安定しているか、左右の脚が協調して働いているかを確認します。
筋力だけでなく、身体の使い方にも注目します。
④ バランス能力チェック
片脚立ちや立位での重心移動などを通じて、身体を安定させる能力を確認します。
バランス能力は、歩行や転倒予防を考えるうえで重要な要素の一つです。
特に高齢になるほど、筋力だけでなく、バランス能力にも目を向ける必要があります。
※転倒の危険がある方は、必ず専門家の見守りのもとで評価します。
⑤ 歩行分析
歩き方は、身体の状態を知るための大切な情報です。
– 歩幅は十分に確保できているか
– 左右の歩き方に違いがないか
– 股関節が適切に働いているか
– 足が引っかかりやすくなっていないか
– 体幹や腕が自然に動いているか
– 歩行速度が以前より低下していないか
整体院 彩では、必要に応じてAIを活用した姿勢・動作分析も取り入れながら、身体の特徴を確認していきます。
AIによる分析は、あくまで評価を補助するものであり、それだけで病気や将来の転倒リスクを確定するものではありません。
「今、どのように動いているのか」を知ることが、これからの身体づくりの出発点です。
5.なぜ整体院 彩は「鍛える前に戻す」を大切にするのか?
一般的に、身体が衰えてきたと感じると、
「もっと歩きましょう」
「スクワットをしましょう」
「筋肉を鍛えましょう」
と考える方が多いと思います。
もちろん、筋力トレーニングや有酸素運動は健康維持に重要です。
しかし、身体の状態を十分に確認せず、同じ運動をすべての方に行うことが適切とは限りません。
例えば、股関節の動きが制限されている方が、腰を大きく反らしながらスクワットを繰り返している場合。
必要なのは、単純に回数を増やすことではなく、まず動作を評価し、その方に合った方法へ調整することかもしれません。
整体院 彩では、これを「鍛える前に戻す」という言葉で表現しています。
これは、筋力トレーニングを否定する考え方ではありません。
まず身体の状態を把握し、必要に応じて関節の動きや動作の協調性を整え、そのうえで筋力やバランス能力を高めていくという考え方です。
身体の状態によっては、可動域の改善と筋力トレーニングを並行して行うこともあります。
大切なのは、運動の順番を一律に決めることではなく、一人ひとりに適した運動を選ぶことです。
「ただ鍛える」のではなく、「身体を理解してから鍛える」。
これが、当院の運動療法で大切にしている視点です。
6.60代・70代・80代からでも、身体の可能性を諦めない
「もう年齢だから仕方ない」
「80歳を過ぎたら筋肉はつかない」
「歩けなくなるのは自然なこと」
そのように考えていませんか?
確かに、加齢に伴って筋力や身体機能は変化します。
しかし、年齢を重ねても、適切な運動によって筋力や身体機能の改善が期待できることは、多くの研究で示されています。
もちろん、改善の程度には個人差があり、病気や障害の状態によっても異なります。
それでも、年齢だけを理由に身体づくりを諦める必要はありません。
整体院 彩では、高齢の方や身体機能に制限のある方に対しても、現在の状態を丁寧に評価し、その方に合った運動療法を提案しています。
目標は、必ずしも速く歩くことや、強い筋肉をつけることだけではありません。
「自分でトイレに行ける」
「自分の足で買い物に行ける」
「家族と一緒に外出できる」
「できる限り自分のことを自分で続けられる」
こうした日常生活の自立こそが、私たちの目指す大切な成果です。
7.今日からできる!大人の身体測定「3つのセルフチェック」
延動ドックの考え方を、ご自宅でも少し体験してみましょう。
痛みが出ない範囲で、無理なく行ってください。
チェック① 椅子から立ち上がる
安定した椅子に座り、ゆっくり立ち上がってみましょう。
確認するポイントは、
– 立ち上がるときに左右へ大きく傾かないか
– 膝や腰に痛みがないか
– スムーズに立ち上がれるか
手を使っても構いません。
まずは現在の状態を知ることが目的です。
チェック② 股関節の動きを確認する
椅子に座り、片脚ずつゆっくり膝を持ち上げてみましょう。
確認するポイントは、
– 左右で持ち上げやすさが違わないか
– 身体を大きく後ろへ倒さずに動かせるか
– 股関節や腰に痛みがないか
無理に高く持ち上げる必要はありません。
チェック③ いつもの歩き方を確認する
安全な場所で、普段どおりに歩いてみましょう。
確認するポイントは、
– 歩幅が極端に小さくなっていないか
– 左右の脚を自然に動かせるか
– 足を引きずっていないか
– 目線が必要以上に下がっていないか
歩き方には個人差があります。特定の歩き方だけを正解とするのではなく、ご自身が安全で無理なく歩けているかを大切にしてください。
この3つのチェックは、病気や転倒リスクを診断するものではありません。
左右差や動きにくさがあるからといって、必ず異常があるとは限りません。
一方で、急な筋力低下、しびれ、強い痛み、歩行能力の急激な変化などがある場合は、セルフチェックを続けず、医療機関へ相談してください。
8.延動ドックを47都道府県へ。身体の健康診断を新しい当たり前に
私たちには、一つの大きな目標があります。
それは、「延動ドック」を日本全国47都道府県に広げること。
今の日本には、健康診断や人間ドックを受ける文化があります。
しかし、身体の動きや歩く力を定期的に確認する文化は、まだ十分に広がっているとは言えません。
もちろん、医療機関やリハビリテーションの現場、介護予防事業などでは、すでにさまざまな運動機能評価が行われています。
私たちが目指しているのは、そうした大切な評価の考え方を、もっと身近な日常の健康習慣として広げていくことです。
例えば、毎年の健康診断と同じように、
「今年も延動ドックを受けて、歩く力を確認しよう」
「去年より片脚立ちが安定してきた」
「股関節の動きが改善したから、運動を続けよう」
そんな会話が自然に生まれる社会です。
病気を早く見つけることも大切です。
同じように、身体の変化に早く気づき、適切な運動や生活習慣につなげることも大切です。
延命より延動。
ただ長く生きるだけでなく、自分らしく動ける時間をできる限り延ばす。
それが、整体院 彩、そして株式会社MOVELIFE100が目指している未来です。
9.まとめ|健康診断に「身体の動き」という新しい視点を
最後に、今回お伝えしたかったことをまとめます。
健康診断で病気の有無や身体の内部の状態を確認することは、とても大切です。
しかし、それだけでは、歩行能力、関節の柔軟性、筋力、バランス能力、身体の連動性まで十分に把握できるとは限りません。
だからこそ、これからは、
「病気があるかどうか」だけでなく、「自分の身体がどのように動いているか」も確認する。
そんな健康習慣が必要だと考えています。
身体は、毎日使い続ける一生ものです。
そして、身体の状態は、何歳になっても見直す価値があります。
「まだ歩けるから大丈夫」
ではなく、
「これからも歩き続けるために、今の身体を知っておく」。
その第一歩として、延動ドックを役立てていただければ幸いです。
100歳まで自分の足で歩く。
100歳まで自立した生活を目指す。
そして、寝たきりになる期間をできる限り短くする。
私たちは、そんな未来を本気で目指しています。
歩けなくなってからではなく、歩ける今こそ、身体の健康診断を。
これが、整体院 彩から皆さまへお伝えしたいメッセージです。
整体院 彩/リハビリジム彩について
千葉県市川市・本八幡駅徒歩1分。
整体院 彩では、理学療法士による姿勢・動作評価、AIを活用した分析、運動療法を組み合わせ、一人ひとりの身体の状態に合わせたサポートを行っています。
腰痛、膝痛、股関節の動きにくさ、姿勢や歩行のお悩み、将来の身体機能の低下が気になる方など、お気軽にご相談ください。
当院の取り組みは医療機関での診断・治療に代わるものではありません。必要に応じて医療機関での評価や治療を優先してください。
整体院 彩(IRODORI)/リハビリジム彩
運営:株式会社MOVELIFE100
理念:延命より延動。100歳まで自分の足で歩く。
次回の【延動ドック③】も、ぜひご覧ください。
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歩けなくなる前に、延動ドック。
延命より延動。100歳まで自分の足で歩く。
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臼井 宰介(うすい さいすけ)
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