こんにちは!

臼井です。

オートファジーや糖質制限ダイエットなどが流行し
「食べ過ぎ」がどれだけ健康に害を及ぼすのかが伝えられてきました。

今回のお話ではがんや糖尿病、動脈硬化、
それによって付随して引き起こされる
病気にかかりにくくする方法が分かりますので、ぜひ最後まで読み進めてみてください^_^

これまでの科学では

食事制限によって老化を遅らせて、
健康寿命を延ばすことができるという研究は

動物実験を中心にたくさん行われてきました。

ウィスコンシン大学の
年老いたアカゲザルを対象にした研究では

自由にえさを食べていたグループでは

観察期間内に
50％の生存率だったのに対して、

カロリー制限をしていたグループでは
80％の生存率であったことが分かりました。

健康と寿命延長には食事制限が良い？とされてきた背景がここにあります。

しかし、

逆に食事制限と寿命は関係がないのでは？？
という研究成果もあるのです。

普通に考えて、老年の方が食事制限したら・・・体に悪いんじゃない？？って思いますよね？

2012年には
アメリカ国立老化医学研究所実験老年学研究室の
ジュリー・A・マディソンらが発表した研究では、

食事制限は健康増進に役立つが
生存率の延長とはかかわりがないということを示しました。

二つの研究では

全く逆の結果となるため
両研究施設が共同で研究成果の違いを検証したところ、
研究手法や年齢の分類の仕方など違いがあり、

単純に比較できない・・・という研究になったそうです。

ん～、、、ものすごく研究に
時間を使っているので結論が
でなかったことは非常に惜しいですが、

食事制限は

『寿命は伸びなくても
がんや糖尿病、動脈硬化など
加齢によって引き起こされやすい疾患の発生が遅くなる』

作用があることは間違いないみたいです。

【じゃ、どんな食事をしようか】

冒頭にもお話ししたオートファジーは
2016年に東京工業大学の大隅良典教授が
ノーベル医学生理学賞を受賞した人間の作用です。

さらに研究が進み

2022年8月、
東京理科大学生命医科学研究所の
研究グループが、

がん細胞の排除にオートファジーが効果的であると発表。

オートファジーは
体にたまった不必要なタンパク質を排除したり、
再合成してくれたりするような『体の中のお掃除屋さん』という
イメージを持たれるのがよいかと思います。

そして、もう一つ、糖質制限もしくは低炭水化物ダイエット。

オートファジーが効いてくるのは
1日の生活の中で絶食（食事をしない時間）を
16時間作るだけ。

それ以外はどんな食事をしてもOK。

さらに糖質制限もしくは低炭水化物の食事をすることで、

簡単にエネルギーへ変換できる
糖質の量が減ってしまうことで
『脂肪を使ってエネルギーをつくろう』と体が変わってくるのです。

糖質の代わりにでてくるのがケトン体というものです。

ケトジェニックダイエットとか言われることもありますが、
糖質をエネルギーに変えるカラダから
脂肪をエネルギーに変えるカラダにしよう！

というものです。

糖質が枯渇したときに、
肝臓から出るのがケトン体。

糖質（グルコース）の代わりに
脳や他の臓器で活用される重要なエネルギーになってくれます。

細かい過程は説明は省きますが

絶食の時間を作る、
低炭水化物食によって糖質が枯渇していく・・・

ケトン体が増えてリポ蛋白リパーゼという脂質を分解する酵素が活性化します。

中性脂肪が

遊離脂肪酸とグリセロールに分解され
効率的に脂肪酸を組織に取り込めるようになり
脂肪消費が優先的に進んでいくのです。

逆に！！

糖質の80％を筋肉が取り込むので
極端な糖質制限をすると

・筋肉が落ちる
・エネルギーを貯蔵して脂肪をためやすくなる

身体になってしまうので、何事もほどほどが良いですね（笑）

炭水化物を減らす＝ご飯の量を減らすだけでなく
普段から菓子パンやお菓子、甘いものなどは

なので、その程度は人によって違うので
日々、体重や体調の記録を取っておくというのが、
自分にとって『丁度良い』部分が見つかると思います。

ということで、

今回もまとめますと
①食事制限は寿命は伸ばさないが病気を防ぐ
（健康寿命は伸ばしてくれる）

②脂肪を消費しやすい体になろう！

③その手段として断食時間を作る、
低炭水化物の食事をとる

ということが、
痩せて健康になる秘訣ということ
覚えていただけたらなと思います！