こんにちは!
理学療法士の臼井です。
名前だけと聞くと少しこわいイメージを持つ方もいるかもしれませんが、「肩甲骨はがし」とは、『肩甲骨まわりの凝りをほぐすストレッチ』のこと。このストレッチをすることで猫背などの姿勢の矯正や肩こり解消だけでなく、バストアップ、スタイルアップにも効果があると言われています。方法もとても簡単なので、ぜひ試してみてくださいね。

■肩甲骨ってどこ?
肩甲骨は「天使の羽」とも呼ばれている、背中の上部にある肩と腕をつなぐ大きな骨です。 腕を大きくまわすと背中の方で大きな骨が動きいているのがわかると思います。中にはゴリゴリと音がする方もいるのではないでしょうか。 肩甲骨は、鎖骨と繋がっていますが、胴体(体幹)とはつながっていないため、宙に浮いているような状態です。
そんな不安定な肩甲骨を支えているのがたくさんの筋肉。筋肉は動かさないと血行不良や緊張が原因でさまざまな不調を引き起こすといわれています。
■肩甲骨が硬くなると……
肩や腕を動かしたときに大きく動くのが本来の肩甲骨なのですが、現代人の肩甲骨は、長時間のオフィスワークや家事、運動不足などが原因で、可動域が小さくなっていることが多く、周囲の筋肉が血行不良に陥っている状態が多く見られます。 そうなると、肩がこったり、姿勢が悪くなるのはもちろん、猫背の姿勢になって肩甲骨が開いてしまうことで、胸郭が下がりバスト、下腹、お尻、さらにはそれに引っ張られるように首や顔の筋肉も下がり、シワ、たるみの原因にまでなっているのです。
■「肩甲骨はがし」をやってみよう

①片手を壁に添える
壁のコーナーに真っすぐ立って、片手を壁に当てます。ひじは90度に曲げて肩の高さに合わせる。指先からひじまでが壁にぴったりつくようにします。
②壁で腕を固定して身体を前傾させる
腕は壁につけたまま、身体を前傾させます。立っている位置は変えずに上半身をゆっくり前に倒し、壁側の肩甲骨が伸びているのを感じましょう。
<この運動のポイント>
壁をうまく使い、固まっている肩甲骨を動かそう
臼井 宰介(うすい さいすけ)
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