こんにちは!
理学療法士の臼井です。
そんな大殿筋、つまりお尻の筋肉を鍛えることで、さまざまなメリットがある。
「下半身の筋肉を鍛えることでダイエットに有利になるんでしょ?」となるだろうが、それだけじゃない嬉しいメリットも盛り沢山だ。
1.姿勢をよくし、脚を長く見せる
お尻は「抗重力筋」のひとつ。抗重力筋とは、立っている時に重力に負けないよう対抗して働く筋肉だ。その抗重力筋が弱ると、姿勢が重力に負けて崩れることになる。
たとえば、猫背で姿勢の悪い人は、頭が前に出て、バランスを取るために腹部とお尻を前に出しがち。その姿勢ではお尻の筋肉が垂れ、脚が短く見えてしまうのだ。
脚の長い人は姿勢がいい理由は、ここにある。
2.基礎代謝の向上
これは知っている人もいるかもしれない。
カラダ全体で見ても、大きい筋肉は下半身に集中していいる。お尻の筋肉「大臀筋」はもちろんのこと、太ももの前の筋肉「大腿四頭筋」や、ふくらはぎの筋肉「下腿三頭筋」、太ももの内側にある「内転筋」、太ももの裏の筋肉群「ハムストリングス」なども大きい筋肉だ。
これらすべてを鍛えることができるのがスクワットで、それ故に筋トレの王様と呼ばれている。
大きい筋肉が多いということは、トレーニングによって消費されるエネルギーも多いということ。
また、トレーニングによって筋肉量が増えれば基礎代謝も高まり、太りにくく痩せやすいカラダになることができる。結果、ダイエットを効率よく進めることにつながる。
3.スポーツパフォーマンスの向上
多くのスポーツ競技で、ジャンプ力は成績を左右する重要な能力のひとつ。そのため、「もっと高く跳べるようになりたい」と思っているアスリートは多いだろう。
しかし、いったいどうすればジャンプ力を鍛えられるのか。それは「お尻の筋肉の強化」だ。
高く跳ぶためには膝の曲げ伸ばしの力よりも、股関節の曲げ伸ばしの力を使った方がはるかに強い力を発揮でき、高く跳ぶことができる。お尻の筋肉である「大臀筋」は股関節を伸ばす働きを持ち、大きな力を発揮できる筋肉なのだ。
4.坐骨神経痛の症状を抑える
また、坐骨神経痛の症状にも、お尻の筋肉が関係している。お尻の奥にある梨状筋(りじょうきん)という筋肉が固まると、そのすぐ下を通っている坐骨神経を圧迫する。すると、お尻・太もも・ふくらはぎ・足先のいずれか、もしくは複数や脚全体に、痺れや痛み、張りといったような症状が出ることになる。
これがめちゃくちゃ痛い。神経に障る痛さだ。長時間座っている人や運動不足の人は、梨状筋ガチガチの可能性がある。注意が必要だろう。
5.熱中症対策にも有効
貯水タンク機能とポンプ機能の双方の役目を果たしてくれる筋肉は、なんといっても下半身の大きな筋肉です。
2本足歩行のヒトは必然的に、下半身に血液が停留しやすいという宿命を持っています。
暑さによって迷走神経が働き過ぎるような状況になると、血管内の水分はますます体内を効率的に循環できなくなってしまうのだそうです。
下半身から心臓に血液を戻してやるポンプ機能をしっかりと準備しておくことが、熱中症の予防対策としても非常に効果的です。
下腿三頭筋(ふくらはぎ)や大腿四頭筋(太もも前)、大臀筋(お尻)などは重要な筋肉ですね。
貯水タンク機能だけを目指すなら上半身の大きな筋肉を鍛えることにも、もちろん意味はあります。
このように、お尻の筋肉を鍛えることは、見た目のプロポーションに関わるだけでなく、健康にも関係するのだ。ぜひ積極的に鍛えたい。
臼井 宰介(うすい さいすけ)
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