こんにちは!
理学療法士の臼井です。
身体に負担をかけない座り方」を紹介します。
同じ姿勢を続けないことが、「肩こり・頭痛」予防です。
前傾姿勢で長時間過ごすと、筋肉の緊張が強くなる 座るという姿勢は、基本的に前かがみになります。
すると、身体を支えるための「抗重力筋(こうじゅうりょくきん)」という背筋が緊張して、筋肉の中の血液の流れが悪くなり、筋肉中に疲労物質がたまります。
それが痛みになり、その痛みが筋肉の緊張を誘発させて、肩や首のコリなどに繋がる、という悪循環に陥ってしまいます。
頭は身体の約10%の重さがあると言われており、例えば体重が50kgの人なら、5kgの米袋を始終首で支えているようなもの。首を30度傾けるだけで、約3倍の力が首の付け根にかかっているという研究結果も出ており、前傾姿勢で長時間過ごすとなると、筋肉の緊張は強くなります。
30分以上同じ姿勢をし続けないよう、こまめに姿勢を変えて
人の身体は30分以上「不動」の状態に耐えられるつくりをしていません。
30分以上座った状態が続くと、血流が悪くなったり、血栓ができたり、不快に感じたりします。そのため、30分以上同じ姿勢を続けないよう、2つの座り方を「交互」に行うのがおすすです。
座り方には、「仙骨座位(せんこつざい)」と「坐骨座位(ざこつざい)」という2種類の姿勢があります。
▽仙骨座位 仙骨という部分を使って、お尻の面で座る座り方。
座ったときに身体の重みを背もたれに受けることができるので、楽に座ることが可能。
▽坐骨座位 背もたれなしで浅く座る座り方。
立っている時の姿勢に近いため、長時間同じ姿勢を保つことができる。 同じ姿勢を続けると腰痛も引き起こしやすくなります。正しい姿勢を保てるよう、腰の後ろにクッションを置いて湾曲をつくる方法も効果的。
動く椅子を使うと、座り直すだけで身体を動かす動作をとることができるので、椅子を変えてみるのも1つの手です。床に座って作業をする場合も、30分に1回程度の頻度で立ち上がって座り直しをすると良いでしょう。
臼井 宰介(うすい さいすけ)
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