第4回:歩行の“習慣化” — 正しい動きが身体に定着するまで
歩行は一生行い続ける “学習動作” です。
しかし多くの方が気づかないうちに、誤った歩き方が 日常動作として習慣化 し、
それが 腰痛・膝痛・猫背・疲れやすさ の原因になっています。
そして――
正しい歩き方は「覚えたその日」で定着しない。
身体が変わるのは、“習慣化(無意識化)”してからです。
延動文化では、歩行を
🟥誤作動 → 🟨再学習 → 🟩自動化
という3段階でとらえ、年代別に必要なアプローチを整理しています。
◆ 🟥 第1ステージ:誤作動(赤)
脳が誤った動作を“正しいもの”として記憶している状態。
代表的な誤作動の例
骨盤が左右に揺れる
膝が内側にねじれる
足が前に出ず小股になる
片足だけ体重が乗らない
上半身が前に傾く
この段階では、どれだけ鍛えても、
正しい歩きには書き換わりません。
まずは「何が誤作動になっているか」を理解することが重要です。
AI姿勢分析で「重心のズレ」「骨盤の回旋」「歩幅」「体幹の傾き」を
可視化する理由もここにあります。
◆ 🟨 第2ステージ:再学習(黄)
ここが“変化のゴールデンタイム”。
正しい動きを 意識して練習する期間 です。
再学習で行うこと
歩行の軸(支持脚・遊脚)の再教育
骨盤・肋骨の動きを最適化
必要な筋肉だけを効率よく使う練習
ゆがみとクセを理解し、修正する
この段階では、
「いつもと違う」感覚が正解。
脳にとっては、正しい動きほど“新鮮”なのです。
年代が上がるほど、蓄積されたクセが多いため、
黄の期間が勝負になります。
◆ 🟩 第3ステージ:自動化(緑)
脳が新しい歩行パターンを “無意識で再現できる” ステージ。
この段階で起こる変化
正しい歩行が勝手に出る
疲れにくくなる
姿勢が自然に整う
痛みが減りやすくなる
歩くスピードが上がる
本当の意味で身体が変わるのは、この緑の段階。
歩行が自動運転に切り替わり、
“習慣化=身体の記憶”として定着します。
◆ 年代別:習慣化までに必要なポイント
20〜40代
・再学習が早い
・習慣化までの期間も短い
・姿勢の教育が特に効果的
50〜60代
・誤作動の蓄積が多く、黄の期間が重要
・AIでの視覚フィードバックが効果大
70〜90代
・筋力よりも「脳の再教育」が核心
・ゆっくりでも、必ず緑の段階に到達する
・転倒予防に直結
当院でも、
80代・90代でも歩行が劇的に書き換わるケースが多数。
“年齢ではなく、学習ステージが変化を決める” のが延動文化の考え方です。
◆ まとめ
歩行の改善は、
覚える → 意識する → 無意識で再現する(習慣化)
という教育プロセスの連続です。
延動文化が大切にしているのは、
「正しい動きを教えること」ではなく、
“脳が正しい動きを記憶し直す仕組み”をつくること。
歩行が習慣化すれば、
姿勢・痛み・疲れ・生活機能すべてが変わっていきます。
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臼井 宰介(うすい さいすけ)
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