歩行障害・転倒は筋力低下や加齢そのものではない。

原因は「神経回路」──脳が覚えた間違った動き第1回〜6回

赤背景で転倒し腰を痛める高齢男性、黄背景で杖を使い不安定に立つ高齢女性、緑背景で正しい姿勢で軽やかに歩く高齢男性を比較したイラスト

同じ年齢でも、
「動き方」で未来はここまで変わる。
延命より延動。
動ける人生は、設計できる。

第1回

歩行障害・転倒の正体は「筋力低下」ではない

 

「年齢のせいだから仕方ない」

「筋肉が落ちたから転びやすい」

 

歩行障害や転倒について、

このように説明されることは少なくありません。

 

確かに、加齢による筋力低下は起こります。

しかし――

それだけで歩行障害や転倒は説明できません。

■ 筋力が残っていても、転ぶ人は多い

 

実際の現場では、

 

筋力検査では問題がない

 

日常生活もある程度こなせている

 

それでも「よくつまずく」「転びそうになる」

 

という方を数多く見てきました。

 

もし原因が「筋力低下」だけなら、

筋力が残っている人は転ばないはずです。

 

しかし現実は違います。

■ 本当の原因は「身体の使い方」

 

歩行や立ち上がりは、

筋肉が勝手に動いているわけではありません。

 

すべて、

脳が指令を出し、神経を通じて身体を動かしています。

 

つまり重要なのは、

 

身体をどう使うかを

脳がどう覚えているか

 

です。

■ 脳は「慣れた動き」を選び続ける

 

人の脳はとても効率的です。

一度覚えた動きは、

考えなくても自動で再生されるようになります。

 

しかしこの仕組みは、

間違った動きもそのまま固定してしまう

という側面があります。

 

すり足の歩き方

 

腰を固めて歩くクセ

 

足を十分に上げない動作

 

これらは、

加齢そのものではなく、

脳が覚えてしまった動きの結果です。

■ 転倒は「偶然」ではない

 

転倒は、

たまたま起こる事故ではありません。

 

多くの場合、

日常で繰り返されてきた

動きの積み重ねの結果として起こります。

 

だからこそ、

 

筋トレだけを増やしても

 

「気をつけて歩いて」と意識しても

 

根本的な解決にはなりません。

■ まとめ(第1回のポイント)

 

歩行障害や転倒の原因は、

 

❌ 年齢そのもの

❌ 筋力低下だけ

 

ではありません。

 

✔ 脳が覚えた身体の使い方

✔ 固定化された神経回路

 

ここに本当の原因があります。

次回【第2回】では、

「なぜ運動やリハビリをしても歩行が安定しないのか」

について、さらに深く解説します。

……

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臼井 宰介(うすい さいすけ)

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