こんにちは!
理学療法士の臼井です。

ふとした時に『あれ?腕が前より上げづらい??』そんな風に感じたことはありませんか?腕を上げるという動作は肩周りや腕の筋肉の力だけでなく、背中の筋肉「広背筋」の柔軟性も大いに関係があります。今回は様々な不調の原因にもなる、広背筋の硬さを改善する簡単筋膜ストレッチをご紹介します。
■■広背筋とは

その名の通り広い範囲にわたり背中の下半分を覆う筋肉です。面積としては人の体で1番大きく、背骨や骨盤から上腕にかけて付着しています。
広背筋は主に肩関節を動かすときに関与する筋肉です。肩関節が硬い、腕が前より上がらなくなってるという方は肩周りの筋肉だけでなく、この広背筋の硬さが原因な場合も多いです。日常の中で座りっぱなしだったり、同じ姿勢でいることが多い方はいつの間にかこの広背筋が硬くなって、腕が上がらなくなったり体の様々な部分に不調をきたすようになります。
■■肩関節の可動域で広背筋の硬さをチェック
日常の中で腕をまっすぐ上げるという動きは、なかなか行う機会が少ないかもしれません。なので実際やってみましょう。10秒でできます!
チェックをする時には正しい骨の配列を保ち、肩関節をしっかり動かして腕を上げることを意識しましょう。
広背筋が硬くなっていると、腕を上げるという動作をする時に体を反らせながら腕を上げてしまいがちなので、正しい姿勢を保てるように壁を使いましょう。
■可動域の2つのチェック
①壁に背中を向けて立ちます。お尻、肩甲骨、後頭部が壁につくように立ちましょう。壁に体を押し付けすぎず、軽く触れる程度で大丈夫です。
②腰が反れないようにお腹を締めて、胸を開きます。

チェックその1
腕を前から上げる。肩関節屈曲という関節運動※イラスト参照
チェックその2
腕を横から上げる。肩関節屈外転という関節運動※イラスト参照
どこまで上がったか確認しましょう。どちらも広背筋がストレッチされています。180度動いて、指先が天井の真上に向くのが理想的です。
腕は上がるけど、背面の筋肉が思ったより引っ張られる感覚を感じたり、あるいは『こんなに腕が上がらなくなっているなんて…』と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、まずは自分の体を知ることがとても大切です。
■■広背筋の柔軟性が上がることで得られるメリット
🔴姿勢改善
広背筋は背中の下部の方、広い範囲をカバーします。背中の下の方=腰です。この筋肉が凝り固まることは腰が反れて反り腰の原因になるので、この筋肉をストレッチすることは反り腰の改善にもつながるということが言えます。
🔴腰痛予防
反り腰は腰痛の原因の1つと言われます。上で記したように、広背筋の柔軟性が上がり反り腰が改善されることで、腰痛の予防にもなります。
🔴冷え性改善、代謝もアップ
この広背筋は面積の大きな筋肉なので、この筋肉が凝り固まると血流が悪くなり冷えを感じたり、それによって代謝が悪くなる可能性があります。この筋肉をほぐすことで冷え性の改善や、代謝のアップが期待できます。
🔴疲労回復
どこの筋肉でも言えることですが、筋肉が凝り固まって血流が悪くなれば老廃物質も滞り、疲労は溜まりやすくなっていきます。この筋肉をほぐすことで疲れのたまりずらい体になります。
■■毎日10秒広背筋ストレッチ

やり方
背筋を伸ばし、両手を頭の上に置いて、背筋を伸ばして広背筋のストレッチを開始します。
背中の上部と肩の横に軽度から中程度の伸張を感じるまで、ゆっくりと片側に傾けます。
5秒キープしたら、元の姿勢に戻ります。痛みのない範囲で10回ほど繰り返します。
次に、反対側も同じように行います。
臼井 宰介(うすい さいすけ)
最新記事 by 臼井 宰介(うすい さいすけ) (全て見る)
- 🌈 延動文化|学習と動作の書き換えシリーズ(年代別1〜6回) 第1回:姿勢の“記憶”と学習 — 年代別に異なるスタートライン - 2025年12月5日
- 第6回:まとめ — 延動文化が導く“動ける人生”の全体像 - 2025年12月4日
- 第5回:歩行の“習慣化” ― 正しい動きが身体に定着するまで - 2025年12月3日
整体院 彩「IRODORI」の施術の特徴
体の悩みを解決をしたいけど・・・。
どんな施術なのか?どのくらい料金がかかるのか?など不安な方も多いと思います。
整体院 彩「IRODORI」は、あなたの悩みを丁寧にお聞きし、原因や施術方法、料金をしっかりとお伝えいたします。
まずは、お電話でもメールでも気軽にご連絡ください。














