こんにちは!
理学療法士の臼井です。
食料品を家まで運ぶとき、デスクでタイピングをするとき、紅茶にミルクを入れるときなど、日常的な活動の多くには握力が必要。
しかも、強い握力は将来の暮らしに役立つだけでなく、長生きの指標として捉えられることも多い。
握力は、全死因死亡率と心血管疾患死亡率の指標として血圧よりも優秀であることが分かっている。過去のスタティックレビューでは、高齢者の場合、握力は加齢に伴う「運動能力、機能的状態、死亡率の低下」と逆相関関係にあることも判明してます。
そして、このたびの新たな研究では、前腕の筋力と長寿の関係性が改めて確認された。
握力の弱さは全身の筋力不足を示していることがあり、その原因は多くの場合、運動の不足または欠如にある。
でも、そこに因果関係はなく、全身の筋肉不足が握力の低下を招くわけでも、握力の低下が全身の筋肉不足を招くわけでもないことは特筆に値する。
また、「握力は年齢と共に低下します。50歳を過ぎると低下が顕著になって、65歳を過ぎると低下スピードが速くなります」
前腕の筋肉をつけ、全身の強度と安定性を高めるためには、スクワットがおすすめ。
全身の筋肉を強化して損をすることはないけれど、握力の強化に重点を置きたいときは、デッドハング、プルアップ、デッドリフト、ファーマーズキャリーにトライしてみて。
是非毎日の日課にしてみてくださいね。
臼井 宰介(うすい さいすけ)
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