一生動ける身体【第3回】
歩行と人生 ――「歩き方」が人生を変える
「歩き方が変わると、人生が変わる」
これは決して大げさな表現ではありません。
私たちが毎日、何千歩も無意識に行っている歩行は、単なる移動手段ではなく、
その人の身体の歴史・脳の学習・生き方そのものが表れた動作だからです。
■ 歩行は“全身の総合動作”
歩くという動作には、
姿勢
重心移動
バランス
体幹の安定
反射・リズム
視覚・前庭感覚
といった、あらゆる要素が同時に関わっています。
つまり歩行は、
「筋力があるかどうか」ではなく、
脳がどれだけ正しく身体を統合して使えているかを映す“総合テスト”なのです。
■ 歩き方が崩れる本当の理由
「歳だから歩きにくくなった」
「筋力が落ちたから仕方ない」
そう思われがちですが、
現場で20年以上身体を見てきた中で、私はこう感じています。
歩行が崩れる原因の多くは、筋力低下ではなく、
脳が間違った動きを“正解”として覚えてしまっていること。
これを神経回路の誤学習と呼びます。
片足に体重を乗せるのが怖い
すり足になる
腰や背中が固まったまま歩く
こうしたクセは、痛み・不安・転倒経験などをきっかけに、
脳が「安全だと思い込んだ動き」を繰り返し学習した結果なのです。
■ 歩行は「人生の履歴書」
歩き方には、その人が
どんな姿勢で生きてきたか
どんな不安を抱えてきたか
どんな身体の使い方を続けてきたか
が、はっきり表れます。
だから私は、歩行を
「人生の履歴書」だと考えています。
そして逆に言えば——
歩行が変われば、人生の動き方も変えられるということです。
■ 一生動ける身体に必要なのは「正しい再学習」
大切なのは、闇雲に歩くことでも、筋トレを増やすことでもありません。
必要なのは、
正しい姿勢
正しい重心の位置
正しい身体の連動
を、脳にもう一度学び直させること。
これが「延動(えんどう)」の考え方です。
歩行は、訓練ではなく教育。
治療ではなく、再学習なのです。
■ 歩き方が変わると、未来が変わる
実際に、
「歩くのが怖かった方が外に出られるようになった」
「転倒を気にせず旅行に行けるようになった」
そんな変化を、何度も目にしてきました。
歩行が変わると、
行動範囲が広がり、
自信が戻り、
人生の選択肢が増えていきます。
それこそが、
一生動ける身体がもたらす、本当の価値です。
次回、第4回では
「習慣と設計」をテーマに、
なぜ人は、良くなっても元に戻るのかをお伝えします。
👉「延命より延動」
人生を、最後まで“自分の足”で歩くために。
……
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臼井 宰介(うすい さいすけ)
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