第4回|腰を守るのは筋力ではなく動作の順番

腰痛を防ぐ動作の違いを示したイラスト。左は赤色で「腰から動く」誤った持ち上げ方、右は緑色で「下から動く」正しい動作の順番を対比している。

腰を守るのは、
筋力ではなく「動作の順番」。
頑張るほど腰が壊れる人ほど、
順番を間違えています。

「腹筋を鍛えたほうがいいですか?」

「体幹が弱いから腰が痛いんですよね?」

 

腰痛の方から、非常によく聞く質問です。

しかし現場で多くの身体を見てきて、私ははっきり感じています。

 

腰を守っているのは“筋力”ではなく、“動作の順番”です。

■ なぜ筋トレをしても腰痛は改善しないのか

 

腹筋や背筋を鍛えても腰痛が変わらない人には、共通点があります。

それは――

 

動き出しで腰から動いている

 

本来使うべき股関節や脚が先に動いていない

 

動作の主役が毎回「腰」になっている

 

この状態では、

どれだけ筋力があっても腰は守られません。

 

筋肉は「命令通りに動く部品」であり、

どの順番で使われるかは脳(神経回路)が決めています。

■ 腰に負担をかける“逆の動作順”

 

腰痛がある方の多くは、

立つ・かがむ・歩くといった日常動作で

 

① 腰 → ② 背中 → ③ 股関節

 

という順番で動いています。

 

本来は、

 

① 股関節 → ② 体幹 → ③ 腰は安定役

 

であるべきなのに、

長年の癖で「腰が最初に動く神経回路」が作られてしまっているのです。

 

これが、

「気をつけているのに腰が痛い」

「何もしていないのに疲れる」

正体です。

■ 腰を守る正しい動作の順番

 

腰に負担をかけない動作には、共通した流れがあります。

 

まず股関節が動く

 

次に体幹が連動する

 

腰は“支えるだけ”で主役にならない

 

この動作の順番が整うと、

腰は驚くほど静かになります。

 

重要なのは、

「力を入れること」ではなく

“どこから動き始めるか”です。

■ 神経回路を書き換えるという考え方

 

腰痛は、年齢や筋力低下だけでは説明できません。

多くの場合、

 

脳が覚えてしまった動作の順番の問題です。

 

だからこそ必要なのは、

筋トレではなく、

 

動作を分解して

 

正しい順番を再学習し

 

神経回路を書き換えること

 

これが、姿勢改善と腰痛改善の本質です。

■ まとめ

 

腰を守るのは、

強い筋肉でも、我慢でもありません。

 

正しい動作の順番を、脳に思い出させること。

 

それだけで、

腰は「頑張らなくていい場所」に戻っていきます。

次回

第5回|腰痛を繰り返す人ほど「意識しすぎている」理由

 

続きます。

次回

第5回|神経回路は何歳からでも学び直せる

理由

続きます。

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臼井 宰介(うすい さいすけ)

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