こんにちは!
理学療法士の臼井です。
肩こりがひどい時、肩を回したりもんだりしていませんか? でも実は、肩そのものをいくら動かしても、根本的な解消につながらない場合が多いのです。原因は、固まった背骨や、動きづらくなった肋骨にあることも。今回は、肩こりを引き起こす意外な「かたさ」に注目し、背骨と肋骨をしなやかにするエクササイズをご紹介します。
■肩こりは「肩以外」に原因がある場合も
「肩が重い」「首がこる」と感じたとき、私たちはつい肩を回したり、マッサージでほぐそうとしがちです。一時的には楽になりますが、実は肩こりの本当の原因は「肩そのもの」ではない場合があるのです。

■背骨と肋骨が硬くなっていませんか?
現代人の多くは、デスクワークやスマホ操作で長時間同じ姿勢を続けることが多く、背骨の動きが制限され、肋骨もかたくなりやすい傾向にあります。結果、背骨が本来のしなやかな動きを失い、肋骨も呼吸に合わせた柔軟な動きができなくなっています。この「背骨や肋骨のかたさ」が、肩まわりの筋肉に過剰な負担をかけ、慢性的な肩こりを引き起こしている可能性があるのです。肩こりの原因は肩以外が動かなくなっている。それに気づくことが、根本的な改善への第一歩になります。
■肩こりは放置しないで!
肩こりを放置していると、単なる不快感だけにとどまらず、体全体にさまざまな悪影響を及ぼすことがあります。
・血流が悪くなることによる頭痛や眼精疲労、手先の冷え
・筋肉が緊張し続けることによる自律神経への影響
・寝つきが悪くなったり、気分が落ち込みやすくなる
・背骨の自然なカーブが失われることによる、腰痛や背中のハリ
肩こりは単なる「筋肉の問題」ではなく、体と心のバランスを崩す引き金にもなり得るのです。早めにケアすることが、健やかな毎日を守る第一歩となります。
■肩こりと背骨・肋骨の関係性
背骨と肋骨は、上半身の中心であり、体の動きや呼吸に直結している重要なパーツです。本来、背骨はしなやかに前後左右、ねじる方向にも動く構造になっています。
一方肋骨は、呼吸に合わせてわずかに広がったり閉じたりする「可動性」があるのが健康な状態です。しかし、長時間同じ姿勢を続けたり、無意識に体を固めて生活していると、これらの動きが制限されてしまいます。その結果、呼吸が浅く、自然な姿勢の維持が難しくなり、結果的に肩周りの筋肉に負担が集中することになります。
■背骨と肋骨をしなやかに保とう
背骨と肋骨をしなやかに保つことで、体幹全体で上半身を支えられるようになり、肩まわりの筋肉だけに頼る状態から抜け出すことができます。また、呼吸が深まることで、自律神経が整い、心身の緊張もやわらぐため、肩こりの根本改善につながります。
■肩こりをやわらげる「背骨と肋骨」のストレッチ

やり方
1. よつばいからスタートする。両手は肩の真下、膝は腰幅に開いて腰の真下に。足の甲を寝かせる。中指は真正面に向ける
お腹が下に落ちやすいので、お腹を引き上げて背中は真っ直ぐに整えましょう。妊娠中の場合は、お腹の赤ちゃんを引き寄せる意識でお腹が落ちないようにします。
2. 息を吐きながら両手で床を押して背中を引き上げ、腰、背中を丸める。呼吸に合わせて1と2を5〜6回繰り返す
3. つま先を立て※息を吸いながら腰から背中の順に反らせる。首は長く伸ばす
※つま先は寝かせたままでも問題ありません。
★ここに意識を向けてみて!
腹筋や腰まわりの筋肉の伸び
背中の筋肉の収縮
肩甲骨を中央に引く感覚
臼井 宰介(うすい さいすけ)
最新記事 by 臼井 宰介(うすい さいすけ) (全て見る)
- 🌈 延動文化|学習と動作の書き換えシリーズ(年代別1〜6回) 第1回:姿勢の“記憶”と学習 — 年代別に異なるスタートライン - 2025年12月5日
- 第6回:まとめ — 延動文化が導く“動ける人生”の全体像 - 2025年12月4日
- 第5回:歩行の“習慣化” ― 正しい動きが身体に定着するまで - 2025年12月3日
整体院 彩「IRODORI」の施術の特徴
体の悩みを解決をしたいけど・・・。
どんな施術なのか?どのくらい料金がかかるのか?など不安な方も多いと思います。
整体院 彩「IRODORI」は、あなたの悩みを丁寧にお聞きし、原因や施術方法、料金をしっかりとお伝えいたします。
まずは、お電話でもメールでも気軽にご連絡ください。















