【理学療法士が警告】なぜ人は「動けなくなってから後悔する」のか?脳が持つ危険な思考パターン

車椅子の横で後悔した表情を見せる高齢女性と、「歩けなくなった人が必ず言う後悔の言葉」という大きな文字が配置された啓発画像。100歳まで自分の足で歩くための予防の大切さを伝えている。

【衝撃】歩けなくなった人が必ず言う後悔の言葉。
「もっと早く身体のことをやっておけばよかった」
その後悔をなくすために。
延命より延動。
100歳まで自分の足で歩く準備を今から始めましょう。

こんにちは。

 

本八幡の整体院 彩(IRODORI)院長、理学療法士の臼井です。

 

私は20年以上、高齢者のリハビリに携わってきました。

 

その中で何度も聞いてきた言葉があります。

 

「もっと早く身体のことをやっておけばよかった」

転倒してから。

 

杖が必要になってから。

 

手術を受けてから。

 

介護が必要になってから。

 

多くの方が同じ後悔を口にされます。

では、なぜ人は身体が動くうちに予防を始められないのでしょうか?

 

実はそこには、人間の脳が持つ本能的な仕組みが関係しています。

 

★人間の脳は「今」を優先するようにできている

人間の脳には「現在バイアス」と呼ばれる特徴があります。

 

簡単に言うと、

 

「将来の利益より、今の楽を選んでしまう」

 

という性質です。

 

例えば、

 

・運動した方が良いと分かっている

 

・歩いた方が良いと分かっている

 

・姿勢を改善した方が良いと分かっている

 

それでも、

「今日は疲れたからやめておこう」

 

「また今度でいいや」

 

となってしまいます。

 

これは意志が弱いからではありません。

脳がそういう仕組みだからです。

 

★「まだ大丈夫」が一番危険

 

もう一つ、人間には「正常性バイアス」というものがあります。

 

これは、

 

「自分だけは大丈夫」

 

と思い込む心の働きです。

 

テレビで高齢者の転倒事故を見ても、

 

「自分はまだ歩けるから大丈夫」

 

と思ってしまいます。

しかし現実には、

 

転倒する人の多くが転倒する直前まで普通に歩いています。

 

歩けることと、

 

将来も歩き続けられることは別問題です。

 

実際に当院へ来られる方も、

「まだ大丈夫と思っていた」

 

という方が非常に多いのです。

 

予防は成果が見えにくい

 

予防が続かない理由はもう一つあります。

 

それは、

 

成果が見えにくいことです。

 

腰痛になれば痛みが分かります。

風邪を引けば熱が出ます。

 

しかし予防は違います。

 

運動を続けても、

 

「病気にならなかった」

 

という結果しかありません。

 

つまり、

成功していても実感しにくいのです。

 

だから多くの人は途中でやめてしまいます。

日本は「治療」が優秀な国

 

★日本には素晴らしい国民皆保険制度があります。

 

少ない自己負担で医療を受けることができます。

 

これは世界に誇れる制度です。

 

しかし一方で、

 

「病気になったら病院へ行けばいい」

 

という考え方も生まれやすくなります。

結果として、

 

予防より治療に意識が向きやすくなります。

 

しかし現実には、

 

筋力低下

 

姿勢の崩れ

 

歩行能力の低下

 

転倒リスク

 

こうした問題は薬では解決できません。

身体の使い方を変えるしかないのです。

 

便利な生活が身体を弱らせる

 

現代は本当に便利な時代です。

 

エレベーター。

 

自動車。

 

ネットスーパー。

ロボット掃除機。

 

便利になること自体は素晴らしいことです。

 

しかし身体は使わなければ衰えます。

 

特に下半身は顕著です。

 

歩く距離が減る。

 

階段を使わない。

 

立ち上がる回数が減る。

 

こうした積み重ねが、

将来のフレイル(虚弱)や寝たきりにつながります。

 

100歳まで歩くために必要なこと

 

私はいつも患者様にお伝えしています。

 

「健康寿命」よりも、

「移動寿命」が大切です。

 

自分の意思で、

 

好きな場所へ行ける。

 

会いたい人に会える。

 

買い物へ行ける。

 

旅行へ行ける。

 

この能力こそ人生の質を決めます。

 

そのためには、

 

痛くなってからではなく、

動ける今から身体を学ぶことが重要です。

 

まとめ

 

人が動けなくなってから後悔するのは、意志が弱いからではありません。

 

人間の脳が、

 

・今を優先する

 

・未来の危険を軽く考える

という仕組みを持っているからです。

 

だからこそ意識的に身体と向き合う必要があります。

 

10年後の身体は、今日の積み重ねで決まります。

 

「まだ大丈夫」

 

そう思っている今が、一番大切なタイミングかもしれません。

 

延命より延動。

 

100歳まで自分の足で歩くために。

 

今から身体の使い方を学び始めましょう。

 

 

………

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臼井 宰介(うすい さいすけ)

臼井 宰介(うすい さいすけ)

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