こんにちは!

理学療法士の臼井です。

あまり意識することのない足の裏。しかし、足の裏にも筋肉が存在し、そこを鍛えることによってさまざまな効果が得られます。

今回は意外とおろそかにされがちな足の裏について、筋肉の構造やその働き、足裏の筋力を鍛えるメリットを紹介します。

足の裏には10個の筋肉がついている!

足は26個の骨で構成され、足の裏には10個の筋肉がついています。足の裏についている筋肉は、まとめて足底筋群(そくていきんぐん)と呼ばれています。

足底筋群は、数多くの筋肉によって複雑に構成されています。

短母趾屈筋(たんぼしくっきん)
短小趾屈筋(たんしょうしくっきん)
母趾外転筋(ぼしがいてんきん)
小趾外転勤(しょうしがいてんきん)
足底方形筋(そくていほうけいきん)
虫様筋(ちゅうようきん)
 など

足の裏を鍛えるメリットとは

扁平足(へんぺいそく)を防ぐ
皆さんご存じなのが、土踏まず(内側縦アーチ)。

足が疲れてくると土踏まずは低く、地面に近づいていくでしょう。その状態が続くことを「扁平足(へんぺいそく)」といいます。

扁平足はアーチがほとんどないために、クッションとしての役割が働いていません。そのため、足の裏が疲労しやすくなり、足の痛みを引き起こす原因にもなります。

発揮できるパワーが大きくなる
スポーツに限らず、力を発生させる一番初めの場所はほとんどが足の裏です。地面と接している足の裏で地面からの反動を受けることにより、カラダを動かす力が生み出されるのです。

しかし足裏が弱く、硬いと、地面からの反動をうまくカラダに伝えることができず、発揮できるパワーも減少してしまいます。どんなに体幹や足、上半身の筋力が高くても、足の裏が弱ければ力がロスしてしまうのです。

とくに相手選手と接触するラグビーなどのコンタクトスポーツや、瞬発的なダッシュを繰り返し行うサッカーなどは、足の裏を積極的に鍛える必要があるでしょう。

ケガを防ぐ
足の裏が弱いと、土踏まずだけでなくすべてのアーチが低くなります。アーチが低くなってしまうと、地面を掴むことができずバランス機能が低下し、瞬時に踏ん張る力が弱くなります。

それが原因で転倒し、足の裏だけでなく足関節の捻挫を引き起こしたり、膝・股関節へのストレスが増えて痛みが生じるなど、足以外の部分にも影響を与える可能性もあります。

足の裏を鍛えるとアーチをしっかり作ることができるため、障害予防にもなるのです。


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臼井 宰介(うすい さいすけ)

臼井 宰介(うすい さいすけ)

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