こんにちは!
理学療法士の臼井です。
本日も当院の患者様にお伝えした内容です。
「最近お腹がでてきたのよね」
4つのタイプに分けて解説しますね!
ぽっこりお腹の原因は
基礎代謝・筋肉量・女性ホルモンが減る更年期以降、お腹まわりが気になる50代・60代女性は多いようです。
一言でぽっこりお腹といっても、その見た目や原因はさまざま。中には、全体的には痩せていてもお腹だけが大きく張っている方もいると思います。
見た目が気になることはもちろんですが、ぽっこりお腹の原因によっては、そのままにすると健康をおびやかす危険なものもあります。
そこでまずは、ぽっこりお腹の原因について、大きく4つのタイプに分けてチェックしていきましょう。
ぽっこりお腹の原因1:体脂肪(皮下脂肪・内臓脂肪)の蓄積
お腹のお肉がつまめるくらい柔らかい場合、
ぽっこりお腹の原因は「皮下脂肪」と考えられます。
皮下脂肪は皮ふのすぐ下にある「皮下組織」につく脂肪のこと。
このタイプは、お腹やお尻、太ももに脂肪がつきやすいのが特徴で
洋ナシの形のように下半身が太って見えることから「洋ナシ型肥満」とも呼ばれます。
一方で、いわゆる「太鼓腹」など、お腹まわり全体に脂肪がついて前に突き出した見た目の場合、
ぽっこりお腹の原因は「内臓脂肪」と考えられます。見た目の特徴から「リンゴ型肥満」とも呼ばれます。
内臓脂肪とは、お腹の中にある胃・肝臓・腸などといった臓器の「間」についた脂肪で、腸間膜や血管の中などについた脂肪のこと。
腸間膜は、小腸と大腸に付着して固定している腹膜の一部で、
お腹の中で折り重なって存在しており、広げた大きさは新聞紙一枚ほどにもなります。
脂肪がついて厚みが増すと、あっという間に、ぽっこりお腹になってしまいます。
このような体脂肪(皮下脂肪・内臓脂肪)の蓄積は、1日の活動量・運動量不足と摂取カロリーの過剰が原因といわれています。
日々の運動・食事を見直していくことが大切です。
ぽっこりお腹の原因2:筋肉のゆるみ
おへその下や下腹部が気になるという方は、
お腹の筋肉の一つ「腹横筋」のゆるみが、ぽっこりお腹の原因かもしれません。
腹横筋は、お腹の一番奥、内臓側にある筋肉。
体の最深部で内臓を支えて姿勢や呼吸をサポートする役割があるため、
腹横筋がゆるむと内臓が正しい位置から下がって、
ぽっこり下腹が出てしまうのです。
出産経験がある女性は、腹横筋に加えて「骨盤底筋」もゆるんでいる可能性があります。
骨盤底筋も腹横筋と同じように、内臓を支える筋肉なので、筋肉のゆるみがぽっこりお腹の原因になります。
何もしないと筋肉は加齢とともに衰えてしまいますが、
何歳からでも筋肉を鍛えることはできます。
体の状態を維持するためにも、運動で筋肉をサポートしましょう
。
ぽっこりお腹の原因3:姿勢のゆがみ(反り腰)
脂肪や筋肉だけではなく、骨や姿勢のゆがみがぽっこりお腹の原因になることもあります。
自分の姿勢をチェックしてみましょう。「反り腰」になっていませんか?
反り腰とは、骨盤が前側に倒れている(前傾)状態のこと。
骨盤の角度が違うだけで、お腹の見え方は大きく変わります。
骨盤を後ろに倒す(後傾)ように動かすと、お腹がへこむので確かめてみましょう。
ただ、いつも骨盤が後傾であることが良いわけではありません。
体の動きにあわせて、骨盤を前後に自由に動かせるのが理想的な状態です。
良い姿勢をキープできるように、体幹や股関節まわりの筋力をアップさせましょう。
ぽっこりお腹の原因4:便秘
便秘で体の中に老廃物をためこむことも、ぽっこりお腹の原因になります。
一般的に、3~4日以上お通じがきていなければ便秘の状態です。
便秘の原因はさまざまですが、運動面では、便をスムーズに押し出すのに必要な腹筋をつけること・腸に適切な刺激を与えてお腹まわりの血流をアップさせることがおすすめです。
臼井 宰介(うすい さいすけ)
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